メッチ

駒田蒸留所へようこそのメッチのレビュー・感想・評価

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)
4.2
ウィスキー造りをテーマに扱いながらも、何者になるためには何かを突き詰めることだと伝えていました。

私はウィスキーが好きだから本作を鑑賞しましたが、更にウィスキーを好きになる作品でありながら、別にウィスキー好きじゃない方でも鑑賞して楽しめる内容でした。
それは、もの造りについてでもありますが、「仕事」についてまとめられているからでしょう。

世の中では、人からみたら恵まれた環境だからその人は若くして社長をしていられるなど分かってもないのに分かったつもりで妬むなど良く思わない人々もいます。でも、人には人の人生があって、その人だって進んでその立場にいるわけではない。
本作の駒田瑠生も、元々美大に通い絵を学んでいたものの、蒸留所の社長であった父が亡くなったことによって後を継いでいる。

世の中の仕事は、「好きなこと」と「出来ること」で出来ているかと私は思っていまして、駒田瑠生はその後者だったと思います。私もそうですし、ほとんどの方もそうでしょう。
ただそんな駒田瑠生は、その「出来ること」から「出来ること = 好きなこと」にしていくことを出来たに過ぎない。もちろん、やり始めた当初は壁にぶつかり、不平不満が絶えなかったかと思います。
でも、いつまでも仕事についての不平不満を言い続けることなく、挑戦をして結果を残している。それが出来るには、突き詰めることをしていたからだと。

本作をみていて、「働くって、そうことだよな。」と考えさせられましたし、「再度、気を引き締めていこう。」と思わせられる作品でもありました。
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