同じ監督の有頂天家族がほんと好きだったから、この作品の雰囲気もとても好み。
業界に詳しくないウェブ系メディアの若い記者を導入部分の主人公にしたのがうまいとおもった。
もし会社ドキュメンタリーみたいな作りだったら、社会情勢や災害による経営の傾きや方針を巡る家族のすれ違いにフォーカスをあてなきゃいけなくて、エンタメとしてはしんどいし、それなら別にアニメでやる必要がない、NHKとかでやればいい。
若くして会社を継いだ社長と対照的な、同年代の記者だからこそ蒸留所メンバーのストーリーやキャラクターを引き出すことができたとおもう。
観客を導く役目を終えた後半は脇役に徹し、フットワークの軽さを活かして、家族の橋渡しや商品開発や広報の支援までするMVPぶり。
その成長に観客も上司のような誇らしい気持ちになれる良いキャラクターだった。
茨城の木内酒造や石岡駅が出たのが県民として嬉しかった。
石岡駅は実家のJR最寄り駅なんで、30km離れてるけど。
