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駒田蒸留所へようこそのryoのネタバレレビュー・内容・結末

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

趣味にも仕事にも本気になれない若者が「駒田蒸留所」というカルトに飲まれていく話。

家族とか言い出した時点でヤバいと思ったんですが、出てくる人間が皆一様にKOMAという酒の幻影に取り憑かれており非常に恐ろしかったです。
そもそも主人公の気持ちに全く乗れませんでした。やる気がないのは構いませんがその感情をいい歳こいて態度に出すなよ、と。大森と桜盛を間違えるって名刺云々の前に、企画書にすら目を通していないってことですよね。それでなぜ数年も続けてこられたのか謎すぎるし、そんな人間がやる気出しただけでいきなり良い記事が書けるとは思えないのです。
ウイスキー宣伝が先走って話作りが疎かになっていやしないでしょうか。

また、本作はアニメーションとしての面白さにも欠けます。
作画コストを削るためなのか、写真を加工しただけのような背景が多い印象でした。
絵的な遊びがないためそのまま実写ドラマにしても本作は成立します。
ただでさえ地味な話なんだから、せめてアニメの良さを活かしてほしかったのが一番残念なところでした。
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