序盤街中での駆け引きからすでに予見される、追う追われるの抜き差しならない道中が、やがて臨界点に達する様が圧巻でした。「浮雲」然り、成瀬巳喜男は実は日本一のロードムービーの名手なのではと思ってしまいま…
>>続きを読む成瀬巳喜男作品を初めて見ました。視線?目線?の送りがこれ程までに機能している作品を初めて見た。追う側/追われる側の関係が逆転したと思ったら衝撃的な結末を迎える。加山雄三のヤンチャ具合が最高でした!!…
>>続きを読む是枝先生に、彼は歩きながら話すワーク・演技が上手いと聞き鑑賞。
冒頭での長回し無茶苦茶上手いやん。思わず口から出てもうた。
『流れる』が自分には全くハマらず、心配だった。今回はバックグラウンド音…
言わずと知れた名作で、脚本、映画関連の書籍にもたびたび出てくる作品だが、この歳になるまで観てこなかった。そして、そのことをひどく悔いた。素晴らしい作品だと思った。何度も感情が昂り、打ち震えた。
こん…
松山善三と加山雄三といえば「名もなく貧しく美しく」で、高峰秀子が母、加山が息子、そして突然、加山は交通事故死。あの映画は、あのラストでなければと落胆した思いと重なるが、本作では得心がいった。また成瀬…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
かつて銀座並木座で見たときは衝撃のあまり劇場を出てから、駅に向かわず裏路地をあてもなく歩き続けた。あの表情に「完」で放り出すとは、個人的には映画史上最も印象的なラストシーン。
今回の再見では電話で呼…
良かった。未亡人レイコは見た目も中身も昭和の理想の良い女というイメージ。
レイコの義妹たちは分かりやすくレイコに出て行ってほしそうな感じだけど、レイコの義母は内心出て行ってほしいけど表面上温和で良い…