このレビューはネタバレを含みます
かつて銀座並木座で見たときは衝撃のあまり劇場を出てから、駅に向かわず裏路地をあてもなく歩き続けた。あの表情に「完」で放り出すとは、個人的には映画史上最も印象的なラストシーン。
今回の再見では電話で呼…
良かった。未亡人レイコは見た目も中身も昭和の理想の良い女というイメージ。
レイコの義妹たちは分かりやすくレイコに出て行ってほしそうな感じだけど、レイコの義母は内心出て行ってほしいけど表面上温和で良い…
絶妙なバランスで成り立っていたものがあるきっかけで崩れていってしまう、のが「乱れる」ってタイトルになっているのかなと思った。
義妹たち冷たい!でも多分いつの時代でもこんなもんなんかなぁ
ふつうに…
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面白すぎて、ところどころ声出た。
「18年間、犠牲にしてきた」「姉さんは赤の他人」
加山雄三と、実の姉たち、母の三者が高峰秀子に同じ気持ちを抱いているが、その意味合いは三者三様。
加山雄三が麻雀から…
想像を絶するほどの傑作。久々に魂から涙した。号泣😭…慎ましくも異質に、透明に、映画全体を貫くきわめて端正な映像文法は、否応なしに古典の風格を画面の隅々まで波及させるのだが、同時に、その端正さが余りに…
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溝口健二とは、また違った女性映画。
溝口健二の写し方例えるなら、近松物語から出すなら男ありきの女の弱さ、男がいなければどう生きていくこともできない女の儚さや弱さを踏まえた女の美しさを描き出す。
成瀬…