塩田明彦さんの演出術の本で紹介されていたので、久々に見たくなった。
数本みた成瀬の中で1番好きな映画。
本で取り上げられていた演出部分もいいですが、話の筋もずっとハラハラさせられたまま進んでいく所や…
これは何も知らずに見るのが大正解。観てるうちにプロットを読めたとしても、始めから知って観るのとは後味が全然違うはず。
演出面の小憎い技ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても高峰秀子の気品と色気…
右手の薬指にはめられた紙折。
もしも、子どもの時加山雄三演じる幸司が高峰秀子演じる礼子の左手の薬指に紙折をはめていたのなら、、、
礼子は、昔から気付いていたのではないか?
映画の一番の醍醐味は、答…
短い結婚生活で戦争未亡人となった高峰秀子は嫁ぎ先の商店を切り盛りしていた。そんなある日、義理の弟から告白され…。
映画監督の塩田明彦の本『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』にこの作品のことが詳…
男と女の間にある部屋の襖。
暗い奥の間に入っていく女。
外出時の着物。
いくつもの鉄橋を渡って、朝霧の中入っていく列車。
指に巻いた紙縒り。
二人で渡れなかった橋、一人で渡っていってしまった橋。
…
戦争未亡人が婚家の酒屋をひとりで復興させたが、スーパーへの改装話を機に嫁に出した義妹たちに疎まれる
一方跡取の義弟はこの姉をずっと恋慕し、ついに想いを告白してしまう
いたたまれず実家に帰る姉を、義弟…
2014/09/16
@新文芸座。 周囲を慮って身を引こうとする高峰秀子は因習に屈しようとするジェーン・ワイマンに。一本気に愛を貫こうとする加山雄三はロック・ハドソンに。徐々に物理的、心理的に近づい…