素晴らしい作品。小津の作品を見ていても分かるが、やはり戦後の国民の傷はあまりにも深く、その傷がもたらす淡い一時の恋はとても切ない。
結末は悲劇的だが、その余韻を全く残さないあたりは印象深くさせる工…
高峰秀子がいいっていうのはもはや言うまでもない。バイクの爆音から観世縒からムダがなにひとつない映画なのだけどもなかでも家屋二階に上がるための階段から高峰秀子の寝る酒屋の奥部屋に向けて渡されてはいるも…
>>続きを読む成瀬監督は「浮雲」よりこっちが好き。
中盤までは成瀬版「東京物語」の趣き、だが本当に面白くなるのは礼子(高峰秀子)と孝司(加山雄三)が礼子の故郷 山形へ向かう列車の中から、この心理描写が秀逸だった、…
このレビューはネタバレを含みます
成瀬巳喜男監督、とあるマーケットの恋
*一旦消して再レビューになります。以前「いいね」して頂いた方、誠に申し訳ございません。
1963年作品
脚本松山善三(オリジナル脚本。テレビドラマが先に作…