後野祭

四月になれば彼女はの後野祭のレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
1.8
話の構造的には最近いろんなとこでみる恋愛ものの感じでとくに違和感とかは感じなかった。

個人的に引っかかるのがメインのキャラクターにイイ男とイイ女が1人も出てこないところ。こういうキャラがいないと恋の行く末を応援する気が起きない。とくに佐藤健と森七菜の話がもはや彼らの恋が実らなくて良かったとさえ思えた。
佐藤健は彼女の親父を殴り彼女を強引にでも自分のもとへ引き寄せるべきだし、森七菜もお父さんにアリガトウとサヨナラを言って佐藤健に一生着いていくだけの覚悟を見せるべきだった。
まぁどーせメインの登場人物の考え方が無意識に作者の考え方にならって作られているとかそんなとこだとは思うけど、ホントに乗れない。
この作者と私の感性が合わないのはさておき、メインにあのゲイのお友達みたいな他とは人間性の違う人物が欲しかったところ。つってもゲイのお友達もどっかから借りてきたであろう一面的なキャラだったから、メインにこの手のキャラを置くのは無理があったのかもしれないです。

愛することを怠ったというセリフはとても良いと思った。愛が無条件に湧き出すのは恋愛の最序盤だけで、愛にはある程度の努力が必須であることをストレートに表すいいセリフだった。
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