ハチト

四月になれば彼女はのハチトのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.5
素晴らしい景色もありましたが、内容的には配信で良いかと思います。
あと若い方が見ても、経験がないとピンとこないかもしれません。

原作読んでないので、予想に反して、複雑に描かれていて、ちゃんと観ないと意味が入ってきません。金曜日の夜に観るものじゃなかった。。。エンタメで心を揺さぶるようなものでなく、全体的に静かな映画でした。振り返ると、意外と大切なことが詰まってます

とにかく森七菜はかわいい
あれを超すのは、今カノは無理だろう

音楽、小林武史、良い感じです。それで誤魔化されちゃったなという気もする。藤井風も良いです

佐藤健、凡庸な役で、決断力も実行力もあるのに、なさけない役どころ。
長澤まさみ、ちょっともったいない使われ方。そのまま見るとキレイな変な人です。彼女の掘り下げが少ないから、なぜそういう人物になったのかわからない。おそらく描きたい人物像は繊細で現状打破をもがいている人。仕事をしてると忘れられるというところは、私もそういう面があるので共感してしまった。
仲野太賀、身近な人は簡単に傷つけてしまう、グサッときますね。家族は大切にしましょう。
特筆すべきは竹野内豊、シーンは少ないがあのイケオジのままで、あの異常性、怖かった。そのイケオジはその後、どうなったのでしょう。

正直、世界観に浸りきれなかったせいか、作品だから良いけど今カノが、元カノに会いに行くのは異常な行動だな。。。と思ったり、精神科医って患者さんに手を出す傾向あるよなーとか。

主なメッセージとしては、愛を終わらせないためにはどうするのか。
現状は、すでに失ってしまったのか、忘れてないがしろになって失いかけているのか。それともただ失うことを怖がっているのか。

こればっかりは、当事者同士でどうにかしていくしかない。
私の答えは、お互いに想い合った行動をすること。サボることもあるだろうけど、その状態に気付けることが大切。

健康な人がなかなか気付けないように、風邪を引いて、普通の状態がどんなに幸せかわかる。

恋愛だと失ってから初めて、その寂しさに気付く。なぜあのときに行動しなかったのだろうか。。。
ハチト

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