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四月になれば彼女はのunkoのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.5
川村元気原作。未読。

精神科医の藤代俊(佐藤健)の元に大学時代の彼女、伊予田春(森七菜)から手紙が届く。かつて藤代俊と共に巡るはずだった海外(チェコ、アイスランド、ボリビア等)の写真と今の心情を綴ったものだった。
一方、現在の彼女、坂本弥生(長澤まさみ)との結婚話を進めている。しかし式場見学をした翌日坂本弥生は失踪する…。

佐藤健のくたびれ感とバーの店長である仲野太賀の絡みがとても良かった。仲が良くも見えない。ただ客と店員でギャップは感じるが、同時に親しみも感じるものになっていた。
弥生関連の疑惑をファーストシーンで全て見せてくれるので、物語中盤まで飽きることなく観ることができた。

藤代俊と弥生の恋愛関係の一連の流れはとても良いと思ったが、藤代俊と付き合う前の彼氏のプロポーズから逃げたのは単純にマリッジブルーだったのだろうか?
妹も何か意味ありげなことを言っていたが、藤代俊と仲違いした原因はそこまで深いものではないような…。(お互いの認識の食い違いになってしまった食器等)
また伊予田春の父親役の竹野内豊はあるシーンで登場しなかったので、そういうことと認識していいのかな…。

10か国以上でロケを行ったので、見所は美しい海外の映像。自分も大好きなプラハの天文時計が結構長く映っていて嬉しかった。
欲を言うなら、もっともっと海外の映像を使ってほしかった。旅行気分がより高まったと思う。
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