福野ふくろー

四月になれば彼女はの福野ふくろーのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.8
恋人がある日突然いなくなる。なぜか?の話。

美しい映画だった。

画はずっと綺麗だし、話運びも無駄を極限まで削ぎ落として描き出されてるようだった。
理屈とかうんぬんより、もう演技、画で感じてくれ、と監督に言われてるようだった。
大枠しか分からないのに、2人が泣き叫ぶところは自然と涙が出てきた。

愛し続ける方法は手に入れないこと→愛し合った一瞬があれば、一瞬を重ね合わせるとができる、にたどり着くのは素敵。スルメ映画だと思う。






ただちょっと、抽象的すぎることが多かったかも。彼女、元カノの会話は、具体的な話ほぼしないのに「なんとなくわかってた」は流石に無理がある。
グラスが割れたきっかけで出ていくっていうのも、まあ分からなくはないけどギリ分からない。
映画見てる人若めの、普段映画あんまり見なそうな人が多くて、「途中で寝ちゃったー」とか何箇所からか聞こえてきたけど、そうなっちゃうのもわかる。
あと、主人公の告白の仕方がちょっと強引。昔みたい。今の時代にはきつい。
LGBTの可能性もあるし、びっくりした様子からすると恋愛の感情かどうかは判別つかない状態で手握っただろうし、急にキスしたりとか、もうそういうのは犯罪。普通に良くない。
あとふつーに患者と寝るなよ!