秋本美桜

四月になれば彼女はの秋本美桜のネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

推しの作品なのに封切りと自分の誕生日と行ってたので4月のうちに感想を。
誰に感情移入するか、という目線では正直観てなかった。
主要キャラ達みたいな恋愛経験は自分の人生においてあんまりないような気がして。

愛を失わない方法はひと対ひととしても考えられるだろうし、恋人が居るひと居ないひと、世帯があるひとないひとによっても想い方も違うだろうから。
そうした視点で観ると…俊と弥生の生活はお部屋も別々だし会話も少なく、同棲しているカップルというよりシェアハウスで暮らす同居人みたいな印象だった。
もちろん、同じような形式でも仲良く生活してるひともいるかもしれない。
けれどもこの二人には冷めたような空気感しか得られなかった。

当たり前のように、空気のように、ワイングラスが落ちて片付ける様子も無で片したり。
独身の自分からしたら“結婚したら空気になるよ”ってよく聞く光景ってこんな感じなのかな?と思ってしまった。
そうしたところに弥生さんは不安感を持ってたのかな?このままでいいのかなって。
二人の出逢いが精神科医と患者といったある種独特の間柄だったこともあって、弥生さんの心の中にある想いはマリッジブルー的なモヤモヤとは違うものなのかな?と。

家を出たキッカケが春からの手紙を読んで、何かしら感じたことがあったのだろう。
一般的には元カノの存在を知りたくはないんだろうけど、それはひとそれぞれ。
個人的にはどちらでもってタイプなのでね。
そうとは言っても元カノと今カノが顔合わせて話してて、しかも泣きながら…。
あのシーンは驚いたけどお互いがお互いを認め合ってて観てる自分も一緒に泣いてた。

愛を失わない方法は、自分ひとりだけで成立するものではないけど、気持ち的には自分ありきなのかなぁと思う。
秋本美桜

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