すえ

四月になれば彼女はのすえのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.0
記録

原作未読だから映画としての感想になるけど、そんなに良いところないし別に悪いところもないから何の感情も湧かなかった。“映像化”しましたよ〜って感じの作品。

ロケーションは良かった。でも、それがショットに生きてなくて、ただただ景色の綺麗なショットになってるだけだった。冒頭の、弥生の不在を暗示するかのような無機質なドアのショットがちょっと良かっただけに、少し期待してしまったせいもあり、期待はずれ。

それと主人公への感情移入の難しさもより一層面白くなくなっている原因、彼の周りのキャラはよく立っていて気持ちの良い人物が多いけど、主人公は影薄いしよく分からないしでダメダメ。

映像が説明の附属品のようになっていて全然良くなかった、映像で語らないので映画である必要性を感じない。

唯一最高だったと言える点は、藤井風の『満ちてゆく』。今作の何よりも情感に満ちていて最高、これを大音量で聴くために今作を観たといっても過言ではない。

2024,125本目(劇場43本目)5/11 TOHOシネマズなんば別館
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