らうら

四月になれば彼女はのらうらのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
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長澤まさみさんを主人公として描けば良かったのでは。
男性視点はいっそなくして、女性目線で描けばよかったのに。
大切な心の機微を上手く描けていないように感じた。
もっと焦点絞って丁寧に描いて欲しかった。
結婚直前に元カノから手紙が来てその三角関係キモチワルイ中で展開していっちゃうことへ違和感がずっとあったし、途中まで中弛み感がすごかった。
ただ、最後の結びはとても良かった。

結ばれなかった恋、相手をずっと想うその気持ちや純粋さはものすごいエネルギーで、美しくみえる。
時を重ねるにつれて馴れ合いのようになっていくパートナーシップ、それは見苦しくもなり得るけれど
同じ時間や喜怒哀楽を共有して思い出を重ねていくことで生まれる関係性も特別ではないだろうか。

山田さんの短編が好きで楽しみにしていたので、様々な制約やら何やらでやり辛かったのだろうなぁと勝手に心苦しくなった。
映像はやはり美しかった。
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