LcK0812

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインドのLcK0812のレビュー・感想・評価

2.9
記憶と4号で美化されてた555を実際の姿に戻したら、こうなった。
ありとあらゆる意味で井上敏樹という作家を濃縮して還元しないまま。
人間模様は平成の凸凹の凹。
でもそれもまた、555の魅力だったはずだ。

北崎や草加がなぜ出ているのか、答えはしっかり用意されているので、ファンならネタバレを食らわないうちに見てほしい。
残念ながら、東映は最初の週末までも待たない慣習なのでリミットは土曜いっぱいだと覚悟してほしい。

ストーリーを俯瞰してみると、泉政行の早逝が惜しまれる。
彼が生きていてくれたらもっと美しく、残酷な物語となっただろう。
主要キャストが20年たっても現役でいて、なお記念作への出演が可能かはほとんど奇跡だと理解させられた。

全体の点数が低いのは、平成の凸になるはずのアクションが弱いから。
新ライダーも555新フォームの表現もイマイチどころではない。
途中のビルから落下するCGとかマジでひどかった。
撮影は春頃と思われるが、半年以上も編集してこれはいくらVシネでもどうかと思う。
せめてアクションがスタイリッシュなら完璧な555になれたはず。
正直、割引デーで1000円だったらぎりぎり許せるレベルだった。
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