かざみ

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインドのかざみのレビュー・感想・評価

2.5
テレビシリーズ予習済みでの鑑賞。


:良かった点:
・スーツビジュアルおよびアクション
追加された仮面ライダーネクストファイズ、ネクストカイザ、ミューズはそれぞれビジュアルがスタイリッシュ。ギミックも現代的で格好良く、最新技術を使用したバトルシーンはどれも見ごたえ抜群だった。
あと、ワイルドキャットオルフェノクのデザインもめちゃめちゃ格好良くて最高だった。

・魅力的な新キャラ
仮面ライダーミューズに変身する玲菜を筆頭に、啓太郎のキャラ性を引き継ぐ甥の条太郎、ラーメン屋の面々など、短い上映時間の中でしっかりと個性が出ていて魅力的だった。

・海堂さんがマジで海堂さん。
いちばん好きなキャラだったので嬉しい。クリーニング屋を勝手にラーメン屋にするって何だよ!笑
言動の支離滅裂さや、その中にある慈愛的な面なども含めて造形が完璧で良かった。

・旧作を意識したシーン
ラストのバトルシーンでの変身は流石に胸熱。音楽のチョイスとタイミングも抜群すぎて感涙。



:おや?と思った点:
・巧と草加の芝居
あまりにも不自然じゃなかったですか??
草加は「うわっ!相変わらずキモいな!!」ってなったし、立ち位置的にも狙い通りだったのかもしれないけど、巧ってあんなキャラでした?
終盤こそあの頃の巧を想起させるシーンもあったけど、やけに重厚感があって説教臭い物言いが個人的にはかなり解釈不一致だった。
スマートブレイン側について闘ってた理由も説得力に欠けたし。

・スマートブレインの社長
北崎くんである必然性が無さすぎない?いや、あの頃のキャストの再登場が前提なのはわかるけど、正体がそれなら北崎くんの姿をしている理由が全く無くない?

・恋愛要素について
個人的にはいちばん「???」だった。私の知っている巧と真理はそうはならない。オルフェノクのラブシーンもキツかった……



細かいところを挙げるとキリはないが、とにもかくにも20年越しにかつてのキャストが集結したことへの感謝は大きい。
引退された方や亡くなられた方もいるなかで、こうしてアニバーサリー作品が制作される流れが今後も続いていってくれれば嬉しいです。

でも思い入れのある作品がこの仕上がりだったらショックだろうなーとも思うので、点数はやっぱりこのあたりかと。
かざみ

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