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シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~のTZKのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2023年1月に逝去された鮎川誠さんのドキュメンタリー。
福岡サンハウス時代(九州大学出身で高学歴だったのは初めて知った。 あとアメリカ人とのハーフというのも)
を経で高橋幸宏との出会い。
妻シーナとの崖っぷちの上京
代表曲「ユー・メイ・ドリーム」のヒット。 そしてその後の40年間にわたる活動。
ロックンロールが大好きでそして何より家族を大事にした男。
ブランキージェットシティの浅井さんやクロマニヨンズの甲本ヒロト、孤独のグルメの松重豊など数々の著名ミュージシャン、俳優がその人柄とカッコよさを語る。
最愛の妻シーナとの死別
しかしバンドは続く。
亡くなったシーナさんの代わりに娘さんがステージに立ち、残された歌を歌う。
本当に死の間際までステージに立ち続けた姿は本当にクールでカッコよかった。
甲本ヒロトが最後に言った「鮎川さんやシーナさんがいたという事実が大事なのであって、いなくなったことなんてそれについて比べたら大したことない」という言葉がその偉大さを物語っている。

男尊女卑の九州という土地柄に育ちながら、妻と家族でお互いに支え合って、家族も全員鮎川さんをリスペクトしているというのは、当時としてはとても新しい価値感だったと思う。
本当に日本のロックの大偉人だと思う。 ありがとうございました。
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