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裸足になってのnamのレビュー・感想・評価

裸足になって(2022年製作の映画)
4.0
「つらい現状の女性たちがそれでも踊り舞う姿に感動」

「パピチャ未来へのランウェイ」の監督・主演コンビの新作と聞き、本作も厳しい社会環境や逆境において女性たちが奮闘する姿に心打たれました。

バレエダンサーを目指す主人公が夢と声を失いながらも、他の理由で傷ついた女性たちと踊りを通じて再起していく姿がカッコよく、そして美しい。

映像の切り取り方も素敵で太陽光を上手く画角に取り込んだ画作りなど映像美も見どころでした。

ラストにかけてのダンスシーンはコンテンポラリーでありながら手話自体を振り付けに取り込みメッセージと表現を両立したアイデアがお見事、製作総指揮に「コーダ あいのうた」のお父さん役のトロイ・コッツァーさんが名を連ねてるのも納得です。

ツラい描写もある作品ですが前向く彼女たちの姿には勇気をもらえる一本です。
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