アルジェリアが舞台の、声を失った女性の再生の物語。
暴漢に襲われ足に大怪我を負い言葉を失ったダンサーのフーリア。絶望する彼女がリハビリ施設で出会ったろう者の女性たちに出会いダンスを教える事で再生して行く…
と言っても生優しい感動ストーリーではない。
望むのは選択の自由と平等な評価。
父親が亡くなった原因、不条理に釈放された暴漢、夢のためには亡命するしかない親友…
現在のアルジェリア(に限らない)における問題や女性の生きづらさ描いたこの作品は監督曰く、フーリアの声の喪失は沈黙を強制され黙する事を望んだ女性の、声の届かない女性の象徴と。
ラストの様々な想いやメッセージが直接胸に届くダンスシーンは圧巻で、深い余韻を残す。
