このレビューはネタバレを含みます
才能を持つ者、「好きこそものの上手なれ」を地で行ったゲーム出身レーサーの激アツサクセスストーリー。
当初は鬼教官系キャラクターに徹してたジャックのかつてル・マンでレーサー時代にクラッシュし、ヤンと同じように他者を死なせてしまった後悔と挫折を踏まえてジャックが叶えられなかったル・マンでの24時間耐久レースで表彰台に上がるまでの過程の描き方が見事。
道中でまずトラウマの再来か、となりかけるシーンでヤンがいつも聴いてる音楽が落ち着きを取り戻させる（正確には怒りを通して絶望を凌駕した）、ピットインのミスで追い抜かれた順位を追い越す為、自身の持ち前のテクニックの使い所、ゲームで得たドライビングノウハウの活かし方が最高に痛快。
アカデミー時代を然程濃く描かずに本当の挫折と再起はプロになってから訪れる構成もまた秀逸。2時間映画として終始見所に溢れて、とても楽しい時間だった。
時折挟まるゲーム的テロップなどの演出も楽しいし、レース前の父親との会話シーンで父親目線で見入ってしまったのは（自分が子を持ってる訳でもないのに）歳を取ったせいなのかもしれない笑
