ドルビーシネマ字幕版にて。
「お前ならできる」
「夢は叶うと証明した」
こんなベタベタなセリフで泣かされるとは…。
レースシーンの度に手に汗を握りながら画面を見つめ、主人公の勝利シーンでは思わず小さくガッツポーズをしてしまった。
とにかくこの映画、アツい。
僕はゲームに疎いし、カーレースなんてもっと興味がない。グランツーリスモはロゴを見たことがあるな、程度でこんな実話があったなんて知る由もない。
そんな僕でもとにかくあがった。
グランツーリスモに没頭しながらレーサーを夢見る主人公。親からはスポーツ選手として堅実に成功している弟と比べられ「現実を見ろ」と言われる。そんな主人公が手にしたチャンス。
当然現実は厳しいが懸命に努力する。コーチからは「ゲーマーがレーサーになるのは不可能だ」と言い放たれるが、当然ゲームに打ち込んだ日々も無駄にはならない。
努力、勝利、理解のない者の心無い言葉、残酷な現実を突きつけられ挫折する瞬間。そして、もう一度立ち上がる。
これだけでこんなに盛り上がれるのだ。
先述したように僕はこの題材に疎い。だから前評判が高くてもなんとなく尻込みしていた。でも最高だった。
もちろん僕はこんな主人公ほど打ち込んできたものなどないが、仕事で苦い汁をなめさせられ、精神的にも肉体的にも辛かった僕にこの映画は圧倒的な勇気をくれた。
明日からの気力をもらえる最高の一本。
