実話だなんて信じられん。
レーサーを夢見たゲーマーがゲーム極めてたらまじのプロレーサーになれちゃった話。なろう系かて！
現実は小説より奇なりってほんとそうね。
レースの疾走感がものすごくてこっちもGを感じてしまう見事な加速シーン。プロレーサーの凄さが視覚的にわかりやすい。
全編失敗と成功がうまい具合に構成されていて、主人公の最大のトラウマになる失敗が「自身の致命傷」じゃなくて「観客の不遇な死」なのがとてもエグい。
立ち直れなくなってしまう理由が、あまりにも自責を感じさせるものでしんどかった。
ゲームじゃないんだぞ→本物のレースだと思って臨む→けど原点に戻ってゲーマーとして勝利する、この流れもとてもよかったな。
オーランドブルームのマーケターとしての立ち回りがジャックの一途にレーサーをサポートする図と明確な違いが感じられて尚良い。人間臭いのが最高。違う考えでも同じ目的に向かって走るのが「ビジネスパートナー」ということを感じさせる。
あとはお父さんの言葉が響いたな。
「俺はお前を支えてやれなかった。守るのに必死で、子供にもそれぞれの夢があることを忘れていた。」
支えると守るって確かに違うよなと。
けどヤンを見てると、夢を実現できる人は、例え支えがなくても信念で貫く強さを持っているんだろうなって思ったな。
あっぱれ。
