めちゃくちゃカーアクションが最高な映画。
ただこの映画を観た時にすごく悔しかった。
それは何故かというとテーマとなるのは日本人が監修してソニーからリリースされたプレーステーションソフト、グランツーリスモと日産チーム、そして世界的名車GTR。いずれも日本の企業の生産物の話であるのにこの映画はアメリカによって制作されている。
なぜアメリカなのか。なぜ日本が自身の誇るべき企業ひいてはその製品を題材に自らこのような作品を生み出すことができなかったのか。
この国のプロモーションの弱さというかその下手くそさを露呈させた作品なのではとも感じてしまった。
ネタになる日産GTRもソニーも日本が無くしては存在し得ないものだったのにこの作品の興行収入はアメリカの利益になるのだろうか、と思ったりしてかなり絶望した（お金の流れなどは全くわからないしこれは憶測に過ぎないけれども）
とても稚拙な憶測による感想ではあるけれどもこの国が生み出した素晴らしいものが他国の手にかかって制作物となることにとても違和感ないし悔しさがとてつもなく湧き上がってきた。
礼節さえわきまえていれば謙遜なんていらない。日本はこれだけ世界の人々を魅了するものを生み出しているのだから自身で対外的に打ち出していく姿勢がもっとこの国にはあってもいいのではないか、そんな風に思った。
面白かったけれども、この国の欠落した部分の解像度がとてつもなく上がってしまう作品な気がしている。
