よしまる

グランツーリスモのよしまるのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.7
2024年、新年明けました。

10ヶ月ぶりにフィルマに戻ってきました。

一昨年の末に父が亡くなり、昨年は母が末期癌で緩和ケアの介護状態なところへ自分の奥さんが胆石による胆嚢切除の手術、そして悲しくも約束された母との別れを経て、遺された無人の実家の整理をしながらも仕事は鬼のように多忙、、という他人には割とどうでも良い個人的な話からのフィル友の皆さま改めまして本年もよろしくお願いいたします。

すっかりシネ活から遠ざかってしまったのかと申しますとまったく逆で、ハードな環境や、絶えず感情の振り幅が大きくストレスに晒されている中を、やはり映画は心を整えてくれました。

映画を観ているときのわずか数時間のトリップは自分にとってサウナよりアルコールよりセックスよりドラッグより何よりのリセット。
その瞬間に得られたパッションを文字起こし出来なかったことや、ここの皆様と共有することが出来なかったのは唯一悔やまれるところですが、そのときはいっぱいいっぱいだったので仕方がない。
今年は思い出しながら一つ一つ記していくつもりです。

しばらくぶりに振り返ると、離れていた間にも拙いレビューにたっっくさんのいいねを頂いており本当に感謝です!いただいた方がどんなレビューをされているのか、必ず遡って拝見します。必ずです!

リムされたフォロワーさんも多いようですがそれも仕方がない。不義理をしてごめんなさい。
そしてこれまでとこれからフォロー頂いた方でフォロバご希望の方はコメントくださいましたら喜んでお返しいたします。

さて長い自分語りはこのへんにして、2023年の封切り作品をレビューしていきます。去年の鑑賞作品は劇場、配信含め34本でした。
1位からカウントアップしていきますので、今更ですがお付き合いいただけるとうれしいです。

個人的洋画ランキング第1位は、グランツーリスモ。

昨年、この映画の製作中とも知らず数作ぶりの「グランツーリスモ7」を購入してプレイしていたので、迷わず劇場へ。

まさに劇場案件、しかもIMAXで大正解🙆‍♀️
CGと実写のシームレスな映像、グランツーリスモの名に恥じないリアルな音響、ちょっとグダグダだけれど憎めないキャラクターとストーリー構成。
The NISSAN!The SONY!元気なニッポンを諸手を挙げて楽しんでて良いのか?という不安も若干ありつつ。

イーロンマスクがテスラなんていう自動車ならぬ「走る家電」を作って、ロマンの欠片もない近未来を目指していることを頭ごなしに否定するわけにはいかない。
電気自動車に振り切って原発を作りまくろうとしているイギリスを初めとしたヨーロッパ諸国にも言い分があるのだろう。

はたして我が国を見てみると、今の時代に即したやり方がわからない、あるいは考える術を持っていない、加えて金の亡者となり果てたD社(一昨年会社でアトレー買ったのにぃ😭)のように時代を読めていない、そんなオトナたちが多いのではないかと思ってしまうのだけれど、こういうただひたすらに熱い映画を観ると、かつての日本を支えたモノづくりへの情熱が失われているだけなんじゃあないかと寂しくもあり。

しかしながらゲームオタクの究極ともいうべきプロジェクトに熱い想いを感じるとともに、日本のオタクなら「何かしらんけどまだ行ける!」と根拠の無い自信を見出してしまうのもまた、この映画の面白さだった。

自動車に限らず、そしてモノを作る時のみならず、何かを買う時、選ぶ時、追い求める時にはロマンを持って。もちろんfilmarksも。
そんな1年にしたいです!