「第9地区」「チャッピー」等のSF映画のイメージがあるニール・ブロンカンプによる2023年の映画。
実在したGTアカデミーでの挑戦として、グランツーリスモのトッププレイヤーが実際のレーサーになるための悪戦苦闘が描かれているわけだが、とにかく展開が熱い。エンタメとして観終わった後は前向きで清々しい気持ちになれる最高の映画だ。とにかく音響の良さからレースの臨場感が胸に響く。
俳優はオーランド・ブルーム以外はほとんど知られていなさそうだが、好演している。この映画で評価されてステップアップしていくといいな。
ゲーマーならではの視点からプロレーサーを抜き去る展開は全ゲーマーに希望を与える。ゲームばかりしてないで、というセリフはどうやら今も昔もあるようだが、本気で向き合うことに対しては、自ずと応援してしまうという普遍を、映画から学んでくれる人がたくさんいるはずだ。こんな時代だからこそ、夢とか希望とか、ハチャメチャにがむしゃらに頑張って掴む物語が世の中に多くなればいい。
