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ママボーイのLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

ママボーイ(2022年製作の映画)
4.0
2023年7月9日@京都みなみ会館
第24回台北映画祭オープニング作品。主演は、ビビアン・スーと『あの頃、君を追いかけた』で金馬奨最優秀新人俳優賞を受賞したクー・チェンドン。
ふたりが演じる物語は、29歳の内気な青年シャオホンが、従兄に連れられて行った売春宿の副支配人のララに惹かれ、2 人の距離は徐々に縮まってゆくが、という、台湾映画からの大人のラブストーリー。俳優ビビアンスーの演技は、第33回東京国際映画祭(2020)のワールドフォーカス部門で上映された『弱くて強い女たち』で鑑賞していますが、今度は、年下の男が想いを寄せられる魅力的な大人の女性を演じている、ということで、また別の顔をみせてくれる、と期待しています。一方、クー・チェンドンの活躍は、俳優だけに留まらない。初監督作品『黒の教育』が第18回大阪アジアン映画祭のコンペティション作品に選出されるだけでなく、「来るべき才能賞」を受賞。映画祭では、実績のある若手俳優が、監督業に進出し、また、周辺のスタッフや関係者のサポートも充実してそうと話題となっていた。もちろん、俳優としても活躍していて、2023年4月に日本公開された『マネーボーイズ』では、とてもエモい演技が印象的でしたので、この作品でも期待値が上がります。
ビビアン・スーに感情移入して、クー・チェンドンに想いをよせられるのもいいし、年上の女性の魅力前回のビビアンを好きになるのも楽しめる、どちら視点でも、いい気分になる作品。ビビアン・スーの出演する他の作品も観たい。

2023年7月から経済メディア「NewsPicks」にて
「映画祭を歩き、映画と生きる-映画祭とミニシアター」
というタイトルのコーナーを担当することなりました!

編集部の注目作品(7月7日週)『ママボーイ』『大いなる自由』
https://newspicks.com/topics/life-with-movies/posts/4
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