おっさん手前のボクちゃんが
夏風邪みたいな恋をした
小さくて透明な水槽しか知らない彼が知る
ママゴンの呪縛とは違うおとなの色香と
燻んだぬくもり。
別世界を生きる彼女を見つめる彼はまるで
澄んだ海面から憧れの人に想いを募らせる
ピュアな人魚姫
仄暗い水底で肩を寄せ通じあう視線の胸の
高鳴り、儚い泡のように溶けてゆく初恋の
ときめきはお互いの人生に新たなプリズム
を生み大海原を泳ぐ彼の小さな一歩をやさ
しく包む
𓈒𓏸
ビビアンスーの歳を重ねても隠しきれない
大人かわいい色気がこの映画を美しく艶め
かしくイノセントな領域に格上げさせてい
た気がする