ふわふわ

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のふわふわのレビュー・感想・評価

3.4
フランス国王ルイ15世の公妾、ジャンヌ・デュ・バリーの人生を描きます。

フランス革命前後の話しは池田理代子著『ベルサイユのばら』やシュテファン・ツヴァイク著『マリー・アントワネット』を読んでいたので多少の知識はありました。
ジャンヌについては細かくは知らないので、この映画でどんな人生だったのか楽しみでした。

ベルサイユ宮殿で撮影されているので、豪華で煌びやかな本物の世界。
目に麗しい…
『鏡の間』を使った宮殿でのやりとり。
泉水から映る宮殿に…ウットリ!
衣装もCHANELなので、本当に綺麗!
眼福!
ミントグリーンと黒のストライプドレスが印象的。
ジャンヌが着るドレスは若干現代風で15世の娘やマリー・アントワネットのドレスはクラシックでいわゆるこの時代のドレスになっていて衣装でジャンヌとの違いを表していてなるほどーとなる。

ジョニデはジョニデらしいちょっと風変わりなお茶目で威厳のある国王を好演。
意地悪な娘達もベルばらで観たそのまんまでやっぱり意地悪だったんだなー。
マリー・アントワネットの小娘感が可愛い。
そしてルイ16世のイケメン具合にビビる。

が、肝心のジャンヌにちょっと不服。
周りの格式ばった扱いにうんざりしていた国王が奔放なジャンヌに魅了されるには何かが足りない…。
魅力的でないとは言い過ぎかも知れないけど…(ごめんなさい)
ちょっととうが立ってるような…
若いマリー・アントワネットに対抗する圧倒的な何かが欲しかったです。

この時代はなんて足元が不安定なのだろう!
きのうの友が今日の敵。
脇で見守るラ・ボルドを通じて諸行無常を感じました。
彼女もマリー・アントワネットと同様に時代に翻弄されたひとり。
王宮で本物の愛に出会えた事は彼女の人生のなかでは宝物だったでしょうね…

史実どおりに作られていた感があり、安心してストーリーに身を委ねて観ることが出来ました。
マリー・アントワネット側からみたベルサイユ宮殿の風景しか見た事なかったので、ジャンヌ側、国王側の視点で見れたのはとっても良かったです!
なんだかんだ楽しめました!
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