チコパンデブ

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のチコパンデブのレビュー・感想・評価

2.7
ジョニデ、最愛王がぴったり!さすが。
悪気はないけど女をしあわせにできないイケメンおじいちゃん役に、この説得力よ。
ロケーションもお衣装もとっても素敵。ヴェルサイユで撮影できるのつよい。アントワネットかわいい。

ただ肝心のデュバリーが見た目も中身もしっくり来なくて、疑問符を抱きしめながら観てしまいこの点数。
宮廷のファッションリーダーはアントワネットだし、賢さとセンスで愛された公妾はポンパドゥールがいるじゃない、なぜデュバリーで…?マイウェンはデュバリーで村おこしでもしてるの…?

デュバリー好きなもんで、彼女本来の魅力が削られて別人になってしまったようで残念。「産まれもったチャームが強すぎて、身の丈に余る成功と償いを強いられた美女」って素敵じゃん。それでいいじゃん。

断頭台での死刑執行人サンソンとのエピソードがすごい好きで。元カレのサンソンに縋ったり泣き喚いたりと醜態を晒した死刑執行後、サンソンが「皆デュ・バリーのように泣き叫び命乞いをすれば人々もことの重大さに気付き、恐怖政治も早く終わっていたのでは」と言ったとかなんとか。

飾らなさとか生々しさみたいなとこが魅力だと思ってたので、
でもこのデュバリー、命乞いしなさそう…