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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のseapointのレビュー・感想・評価

2.5
貴族之生まれではなく、私生児だから、周りをよく知っている。人に対し公平で上から目線はない。
彼女なら下々の者の話だって聞いたはず。彼女の強みは生まれながらの美貌はもとより、頭の良さ、回転が速い。それに加えてウィットもある。だから貴族たちの言葉遊びでも彼らより上回る。

時折(特に入浴中)読書を好む。知識は日頃から生活の一部となっている。これは現代だって重要だわ。ココ・シャネルがコルセットを外しモードの革命を起こしたように彼女もまた男装したり、一緒に馬にまたがり、ルイと行動を共にする。こちらの衣装はシャネル、なんか運命を感じる。

彼には今までも、そしてその先にも妾はいたが、彼女は特別だ。目立つし飽きさせない。だから彼の死に際までいられたのだろう。しかし彼女も宮殿での生活は絢爛豪華。フランス革命で処刑されるのはフランス民にとってはしごく当然なのかも知れない。英語ではなく全編フランス語であったのはよろしい。J.デップのフレンチもなかなかでございます。また監督兼主役のマイウェンも大変であっただろう。
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