デジタルで映画を撮るならどういう画面が最適か、というのが考えに考え抜かれていたと思う。確かに体感は4時間あったけど、デジタル撮影の艶やかさをスクリーンに投影し続ける後半は化け物じみている。ぜーんぜん隙がない。映画内映画としての劇映画を冒頭とラストに配置することで階層をひとつ増やし、モキュメンタリータッチにすることもデジタルの質感を活かす工夫だったのではないか。
関係ないが見ながら『世界の涯ての鼓動』のことを思い出していて、あれ見たときもちょー長かったけど、でも今も結構覚えてるショット多いし、あれ良い映画だったのかもしれない。