レオナ

瞳をとじてのレオナのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
5.0
言語化するのが惜しいほどの感動。
瞳が全てを語ってれる。

[追記]
この感動は絶対に忘れない!って思ってたけど、やっぱり時間が経てばこぼれ落ちてしまうものもあると思うから文字で残しておこうと思う。

たしかに、他のレビューにもある通り冗長な場面も多い。ほとんどがいなくなってしまった「彼」を語る会話で成り立っていて、カメラワークもそれぞれのバストアップがほとんど。
退屈じゃないと言ったら嘘になるし実際ちょっと寝た。

でも、そんなことはどうでもよくなるぐらい、ラストシーンが、本当に、本当に心震えた。
もう私、映画永遠にこのシーンだけでいいかもって思えたぐらい。
人生の最期にはこのシーンを観たいと思えたぐらい。

…ここまで書いたけど、やっぱりどうしても言葉では表せない。
あの震える瞳が何を訴えかけてきたのか具体的なことは何も言えない。でも、あの瞳をみていたら何故か、いつか全てが終わるこの世界も怖くないって思えた。

いつか全部の命が死んでしまって、全ての瞳が閉じられても、きっと大丈夫。そう思った。なんでだろう。

映画で奇跡を起こせると本気で思ってる人じゃないとこんなシーンは撮れないだろうな。
ビクトル・エリセ大好き。ほんとうに!
レオナ

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