しゅん

瞳をとじてのしゅんのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
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行方不明の親友の探索が未完の映画の上映と重なる物語に、平屋の家屋、ニコラス・レイ、列車の到着といった(エリセ的な?)モチーフが連なる。アナ・トレントの変わらなさに本気で驚く。
何気ない切り返しの会話の中に、奥行きをさりげなく導入している。観てよかったと思った。

映画内映画の少女の姿や海辺の家屋の様相に、アントニオ・ロペスの絵を思い出す(マルメロの陽光、映画館で観たい)。
カメラがたなびく白いシーツを抜けて漆喰を塗る二人の男を映すシーンに、ジンときた。そんなに多用している感じしないのに、シンメトリーの画が一つ一つ瞳に残っている。
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