Kenji

瞳をとじてのKenjiのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.0
ひっさびさに映画見に県外出たかも🏃
ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの作品と言ったら足を運ばないわけにはいかない。『ミツバチのささやき』『エル・スール』と素晴らしい長編作品を数本しか撮影されていないので31年ぶりに撮影する作品はどんな内容なのかと余計気になるよね。
この過去2作のリバイバル上映が今作が公開される前に行われていたので久々に観たかったけど奈良ではもちろん公開していなかった…そもそもまず奈良市に映画館が欲しい😭

今作は映画の中の映画のストーリーなのでなにも前情報がないとまさかのドキュメンタリー?と思うほど全てがリアル。序盤は何故か無意識にうとうとしてしまった😴けどひと波超えると見入ってしまう不思議。おそらく監督の生涯背負ってきている人生を投影して作られた作品なのかなと見ていて感じる。
そしてまさかの“アナ”の登場。監督のファンの方は痺れた方が多いのでないでしょうか🫣
久々にエリセ監督の作品を観て、監督の撮る登場人物の感情は全ては語られないので読み取るか憶測するしかないという感覚が呼び覚まされた。
題にもなっている“瞳をとじて”そのものの描写が何回か映し出され画面がフェードアウトするシーンがある。その時彼らは何を想い観客はどう受け止めて感じ取っているのか考えさせられる。(前の席の人は開始3分で瞳をとじていびきまでかいていたのが題に沿りすぎていた現実😂)

ラストも正直どうなったのか、監督の口から聞くか全国アンケート取りたいぐらいめちゃくちゃきになるけど終盤~ラストまでの過程が1番の醍醐味だったとふと我に返る。

『マルメロの陽光』はまだ観れていないので観なくては…サブスクで配信してくれー
Kenji

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