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瞳をとじてのkのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
5.0
ホロコースト/悲しみの王は悲しみの王(笑)と思って見ていたらやっぱ劇中劇で/例えばホロコーストの後に詩を書くことが野蛮なら_名前が短い詩なのだとしたら_名前がパタンパタンと変わるのは差し支えがなく/みんなパラレルに悲しみの王で、まぁ悲しみの民で//TV未解決事件(笑)なんだけど確かにみんな未解決な当事者//皆、浮動する記号になった、それはたしかに不幸なこと/例えばボールが決して来ないゴールに立ち続けるゴールキーパーのような虚しさだとすれば/明滅して捉えどころもない像がうまく結ばない記号に成り下がったとして/「中心」が残した軌跡や残滓を倉庫や施設からかき集めたって詮無いのだ、決して中心を捉えられることはなく/でもそれくらいしかやりようがなく、それ以外にやれることもなく、それでもそれをやるということがつまりは…/「やりたいようにやれ」「満足するようにやれ」なのだし/対面して見つけるのは他者ではなくて鏡、自己なのだろう/娘が瞳を閉じるのはラストシーンへのキュー/鏡に反射された強烈な光で網膜を焼かれる、その味わいが幸なのか不幸なのかは誰にもわからない/いや、わかりたくはない/高い金を払って小さいスクリーンで映画を見させられるとどうしてこんな目に…という気にもなるが/ビクトルエリセにしてはわかりやすい、直線的すぎる感じは残った。///かなり寝た
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