平井堅よろしく「瞳をとじて」がタイトルの本作。
3時間(エル・スールのほぼ倍笑)の長尺。冗長に感じる部分がないではない。
過去作のミツバチのささやき、エル・スールの衝撃にも到底及ばない。
しかし、ビクトル・エリセの新作を劇場で見られたことにもう感無量なのである。
(加えて、アナトレントによるセルフオマージュに歓喜)
目を閉じ、呼びかければいつでも会える―
「瞳をとじる」ことは、ミツバチのささやきで重要な意味を持っていた。
終盤、アナの父フリオは、瞳をとじる。
彼が呼びかけた相手は?観客に解釈が委ねられる。
定期的に見返したい(だけど体力消耗するので調子のよいときに)、
そんな作品のひとつとなった。