さしみ

瞳をとじてのさしみのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.7
ビクトル・エリセ監督作品。
『ミツバチのささやき』の日本公開から約50年ぶり、『エル・スール』からは約40年ぶりということで、映画館も思いのほか足を運ぶ人が多い印象。

あらすじとしては、元映画監督がかつて映画『別れのまなざし』の撮影中に失踪した昔からの友人でもある俳優を探しつつ自身の半生も振り返るヒューマンドラマでした。

現実なのか回想なのか、ちょっと置いて行かれそうになりましたが(^_^;)
なるほど、始まりと終わりがコネクトされていたんですね!

監督がリスペクトしているであろう作品のオマージュも効いています。
『1本の映画が奇跡を起こすとでも』のくだり
嬉しかったなぁ…✨
ギターを弾きながら一緒に歌ったトニが奥さんのお腹にいる子が産まれた時の名前の候補にエストレーリャ(エル・スール)と言った時も自然とニヤけてました(キモっ)💦

そしてなんと言っても「私はアナよ」が観れたのは感激!
そしてアナは今も綺麗でスタイル抜群でした👍
場面ごとフォトカードに出来るほどの洗練された映像、海の近くの高齢者施設もなかなか良いものですね。

ラストはリアリティがあり、想像力をかきたてられます。
長年、記憶を失っていたらさすがに一瞬戻ったとしても混濁するでしょう。


静かな作品ですが見応えがある秀作だと思います✨
さしみ

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