ゲイリー冨久津

瞳をとじてのゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.0
「スペインの巨匠ビクトル・エリセが31年ぶりに監督した長編映画。

主人公は元映画監督。
かつて撮影していた映画の主役俳優が失踪。
その人気俳優の行方をめぐって繰り広げられる物語を描いたヒューマンミステリー。

冒頭から『ミツバチのささやき』に出てくるようなお家とお庭が映り、会話劇から始まる。

座って会話するシーンで映画は進む。
主人公とTV司会者
主人公と旧友
主人公と失踪した友人の娘
主人公と元彼女

TV局やカフェ、友人宅、ベンチなどなど、座って会話しているだけなのに、引き込まれる。

登場人物の年齢層高め。
主人公はシニア世代。
裕福ではなくともそれなりに充実した生活。
ご近所とのふれあいや犬との生活が楽しい。
高齢者施設でのシーンも修道女のお婆さんたちもかわいらしく、ホッコリさせられます。

そこそこ長い映画でしたが、楽しめました。

ただ、本質的な部分は理解できてないんだろうという気がします。

なので、監督のコメントを読みました。
なるほど!
分かったような、そうでないような…。

瞳をとじて、もうちょっと考えてみます。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津