瞳をとじてのさわののネタバレレビュー・内容・結末

予告すら知らないレベルだったんだけど薦められたので観に行ったという。普段からアクション！爆発！ロボ！怪獣！みたいなのばっかり観てると、この渋い淡々としたリズムが新鮮だったりはします。行方不明の親友を追う、このあと映画のような衝撃の展開が……有体に言えば無いんですけど、無いからこそのお話の少しの起伏、あと年季の入った顔を見ちゃうなあって思った。若い顔ってあの女の子だけかな。
だから出てくる人達、マックスさん（この人めっちゃ良かった）が言ってたように、期待しちゃあいけないよねとも、何度も繰り返される期待通りになるかなんて分かんないよねってセリフ、歳を重ねてるがゆえにそういう考え方になるのが実感として分かる…し、実際、劇的な話にはならなくて、それでも会いに行って動いてみせた（写真の連続が映画として動くように（上手いこと言った？））事がいいんじゃあないかなって思ったりはする。それがフィルムで、しかも閉館した映画館で上映するなんて劇的なことなのだから、フィルムってのは運搬して映写機にかけるって手間と、席に座って暗闇で対峙する（これはデジタルでもだが）手間をかけるっていうのが堪らんなあって。上映中のリアクションが違ってよかったね。記録を観たのか記憶を観たのか、どちらにせよ魅入っているのが良かったし、だから結果は見せない終わり方が味わい深え〜〜、って印象ですわ。マックスさん、いざ上映の段手のひら返ししてくれて超よかった。いい人だ。掃除もしてくれて。