このレビューはネタバレを含みます
ヴィクトル・エリセの50年ぶりの新作映画。
映画を作れなくなってしまった映画監督が、失踪してしまったかつて自身の映画に出演した俳優を探すお話。
主人公はヴィクトル・エリセ本人が投影されており、こんなこと考えてたのかと思いながら鑑賞。
前作劇映画2つのネタがふんだんに散りばめられており楽しめた。何より一作目のアナ・トレントが本作品でも「私はアナ」と言うシーンは思わず泣きそうになった。
要所要所で歌うシーンも印象的だった。
最後の映画を公開するシーンはかなり胸熱でなるほどここでかぁと感服した。
後半の駆け足感は否めないが、それでも2時間半は大ボリュームなので仕方ないかな。
シンプルに「別れのまなざし」という映画をぜひ観てみたかった。