いやぁ~、つくづく思いました
『映画って記憶』そのものだと
だって、“瞳を閉じれば”、浮かんでくるのは・・・ねぇ
解説によるとヴィクトル・エリセ監督、実に“31年ぶり”の長編映画となるそうです
首…
まずファーストカットから、あれ?予告と違うぞ、と思わされるフィルムの質感。「ミツバチのささやき」でも観たような少し離れた距離からの建物の外観。エリセの映画が始まるんだと言う高揚感。
一連のシークエ…
ビクトル・エリセのフィルムを観て感動するのはなぜか。そこに愚直なまでに真摯な映画体験が描かれているからである。
『ミツバチのささやき』の少女は、巡回上映で観た『フランケンシュタイン』の物語にひどく魅…
このレビューはネタバレを含みます
数年前にマルメロ、去年にミツバチ、本作の鑑賞数時間前にエルスールを鑑賞。
エリセの不在を感じるいとまは無かったにも関わらず、再会の嬉しさと新鮮な展開を楽しむ終始幸福な時間だった。
カウリスマキもだけ…
映画内のゆるやかな時間の流れを見つめていると、次はこんな会話が、こんなショットが来るかなと想像し、その想像が時間を追い越していくような表現しがたい混乱が生じる。時間はいつの間にか前進し、疑念や思い込…
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記憶というのは、視覚や聴覚単独ではなくて、共感覚的に記録されるものらしい。例えば雨の日は、湿気や匂いや音に手触りなどが一緒くたに残る。
この映画で、写真では蘇らなかった記憶が映像だと揺り動かされるの…
情緒的で優しい音楽が、物静かな映像を更に魅力的に感じさせてくれる。弾き語りも忘れられない。初めてビクトル・エリセ監督の映画を観たけれど、各場面に美しさを感じられてじんわりと心に残る映画だった。長く…
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