このレビューはネタバレを含みます
難しかった!(笑)『ほかげ』『マザー』と同じ空気感で監督の作風は納得。明るみに出ない社会の闇をテーマにいくつかの実際の事件も絡めたストーリーになっているが、解決しないミステリー、カタルシスがないオチ、繋がらない物語たち、度々挟み込まれる変態プレイの数々は、斬新すぎて正直ついて行けなかった。エンタメとは正反対の文学的作品とも言えるのか。
ひとつひとつのカットが丁寧過ぎるほど冗長で、話のテンポが最後まで良くならないのが残念だったし、浅野忠信演じる上司の刑事からのちくちくパワハラが異様に気になった(笑)
映画『アイスクリームフィーバー』から好きになった松本まりかが強烈な変態ヒロインを熱演し、映倫Gにも関わらず妖艶で変態ちっくなチラリズム演出の数々は嫌いじゃない。