傷ついた鳥のような飛行機で
決して帰れぬ旅路へと発つ
愛するものを守りたいと
決して折れぬ信念で立つ
命を以て、命を奪う
その行いにどれほどの価値があるのだろう
残されたものの悲しみと
残してきたものへの愛おしさ
それらにかなう行いだろうか
頭を巡る数々の想い
それでも決して振り返らない
私が、私たちが、想望した未来のために。
母が珍しく映画を観たいと言ったので全くノーマークだった今作を鑑賞。
こういうライトノベルみたいなタイトルからしてあんまり好きじゃないんだよなぁ…と思っていたがあらびっくり。
意外にもしっかり感動させる作品じゃありませんか。
主演の福原遥さんの演技力がかなりアップしている気がして、親や周りに反抗ばかりしていた序盤とタイムスリップしてから、またその後の表情が全く違う。
特攻隊というと『永遠の0』が有名だが、あちらより戦争映画に触れない層へのアプローチが強くライトな感じで観られる。
戦争モノであんまり軽いとシラけるが、タイムスリップ要素ありのためある種のファンタジーとして考えると十分に有り。
私はエンディング曲の『想望』がかかった瞬間が一番感動したのだが、ズビズビに泣いていた母は一気に冷めたらしい。
母よ、福山雅治に恨みでもあるのか。