今の若い子でも分かりやすいストーリーだと思いました。
戦争に翻弄された人達を特攻隊員の若者と現代の女の子の物語。
タイムスリップした高校生の百合にとって、戦争も特攻隊員も昔の出来事としてしか知らなかった世界だった。
国の為、家族の為、未来の日本の為に自ら志願した特攻隊員の気持ちが理解出来ない百合。
でも、戦争がもたらした不条理な事実や戦争に翻弄される時代の怖さと残酷さを知る。
自分には何も止められない時代の流れに悲しみながらも彰の真の強さを知るうちに、この時代での正解は戦争に突き進む事しか無いのだと理解していく。
もっと残酷な戦中の話や特攻隊員が描かれた映画を沢山見て来た中では残酷なシーンは少なかったけど、家族を亡くした子供や親の気持ちはしっかり伝わったし、そんな中で生きていくしか無い悲しみも感じられた。
思ったより若い方が見に来てたので、生きたいのに生きられなかった若者や戦争を正解を信じて生きた時代を、今の若者に伝える映画としては良かったと思う。
