きゃおり

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のきゃおりのレビュー・感想・評価

4.0
なぜか始めから涙が止まらなかった。
言葉は多くないけれど、百合を大事に思う彼の想いがすごく伝わってくる。

「戦争のない時代に生まれていたならば
君とともに一生を過ごしたかった」

できるならば、幸せにこれからを生き
笑う2人の姿を見たかった。
思慮深い彼が紡ぐ言葉で
百合に宛てた手紙がどれほど美しかったか。そして想望の歌詞の美しさ。日本語ってやはり美しい。
映画を観た後、彰のことを知った後にもう一度聴くとまた苦しくなった。

彰役が水上恒司で、
百合役が福原遥で良かったと思う。



終戦まで後2ヶ月がゆえ、特攻へ行くことへの図りきれないもどかしさ。
百合と彰、ぺこぺこ隊との出会いから特攻へ行くまで、撮影現場での出会ってからの撮影期間がほぼ同じ期間だったとのことで、それぞれの役への感情移入と演じきる力が凄いなと改めて感じられた。

余談で、
王道な流れで無駄な展開が無いからかもしれないけど、恋愛に重きが置かれているがゆえ少し物足りなさを感じた。
ただ戦争映画によって軸が違うのでそこの物足りなさを発するのは筋違いなので割愛。
きゃおり

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