「現代の価値観で体験する戦時下の物語」
一見、若者や女性向けな題材かなと思ってましたが、周りからもかなり人気で30億の大ヒットもしてるらしく気になり鑑賞。
とてもよかったです。現代の女子高生が戦時下に行く要素はタイムスリップというより、現代人の感覚でストーリーに入り込みやすく、感情移入を最大限しやすいようになっており、しかも10代の女子高生ということで親子関係や将来のことなどターゲットであろう若い人もより感情移入できる設定に。
そしてストーリーもかなりクオリティが高く、監督はCMディレクター出身の成田洋一さんということもあり画作りがとてもリッチです。
演技もそれぞれとても自然で、福原遥さんの当時の価値観の歪さに違和感を感じつつも、理解もしようとする姿勢が表情しっかりと出ていました。
またメインの2人のストーリーのみならず、今回描かれるチーム5名の特攻隊員それぞれの背景も描かれており、個々のエピソードもとてもよかった。
泣ける作品だと聞くとついつい構えてしまい泣けないこともある中、この作品には何度も涙してしまいました。
なかなか若い人もとっつきづらいであろう戦争ものや戦争を知るきっかけとしても見やすい作品でした。
王道な展開ながら丁寧な人物描写に感情移入必至なので、映画好きで敬遠しそうな方も興味を持って観て損はない一作でした!