この作品が大好きな人には申し訳ないけど、安直で浅く感じて没頭できなかった。
JIN並みのタイムスリップ歴史大活劇を期待したが、蓋を開けると非常に浅い。
主人公が何かを成し遂げることもないし、登場人物が少ない割に掘り下げが無いし、あの飯屋ぐらいでしかやりとりしなくて、舞台作品でも見ているかと思った。
主人公の父親の死という背景から「特攻は犬死に」のスタンスは百歩譲ってわかるが、軍隊の人の前でそれを叫ぶのはちょっと、、。
特攻を誇りとして攘夷的なくせに、鬼畜米英文化のベースボールをウキウキとやる日本軍人たちも価値観の基準ガバガバでは。
貧乏だから大学進学とか無理じゃんって冷笑していたが、冒頭の教師の言う通り奨学金だってあるし八方塞がりな状況では無いくせに人生に絶望感を抱いてる主人公に腹立つ。
せめてラストで特攻隊たちの子孫とか出して盛り上げることはできたろうに。
面白くできる素材が揃ってただけに凄く残念に感じてしまった。
俳優の演技は普通。まいんちゃんは可愛い。
それとも「哀れなるものたち」のようなぶっ飛びラリラリ映画でしか感動できなくなってしまった己の感性を疑うべきか。
