このレビューはネタバレを含みます
一度ツッコミ出すと終始止まることのない、そんな映画だった。
それは置いとき、とにかく気になったのは脚本からロケーションに至る全ての設定のチグハグ感。
突然出てくる龍馬まがいの高知弁、空襲で焼け野原になったはずが翌朝には綺麗さっぱりの町風景。
突けば出てくる矛盾ばかりの映画は溢れているものだが、それでも号泣必至の作品には貫徹したロケーションや関係性の描写への気配りが出来ていると思う。
コメディだかシリアスなのか微妙な境界線の脚本や映像を次々と放り込んでくる様は、まさかプロフェッショナルが製作したものとは思えない。まして「戦争」という題材を扱うには以ての外なのでは。
戦争世代との価値観の差異や、ゆりのイライラする言動はこの映画の味だとして。
作品のクオリティとしては大学のサークルが創った方がよっぽどまともと感じるくらい、今期稀に見る駄作だと思う。
つい書き殴ってしまったので不快になられた方には申し訳ないです。原作も見てみます。