しこしこ侍

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のしこしこ侍のネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

話のあらすじとしては、
ひょんなことで母親とケンカしてしまい、家を飛び出してしまった普通の女子高校生・百合が、70年前の日本にタイムスリップしてしまう。
そんな百合が戦時中の人々と関わることで成長していくというお話。

タイムスリップというSFと戦争とそこでの恋愛というテーマが組み合わさっており、それらがそれぞれ中途半端な作りになっている。

 タイムスリップは百合が雨宿りをしよう祠に入ったあと、雷が落ちてタイムスリップしているので、祠がタイムスリップの条件なのかもしれない。しかし、戻ってくるときは不思議な風に吹かれて意識を失って戻ってきたのであまり関係がないのかもしれない。よく分からない。

 主人公を普通の女子高校生にすることによって感情移入しやすいという強みがあるが、主人公が普通の女子高校生のため、こいつが何を言っても説得力が無いという弱点がある。あと普通に「日本は負ける」とか「特攻なんて意味ない」など軍人に向かって言い出すので感情移入できなかった。しかし、感情を全部独り言で言ってくれるので感情自体は分かった。分かりやすかった。
 
 全体的にご都合主義的な場面が多かった。
なぜか毎回百合の居場所が分かって、どんな時でも助けてくれる高学歴イケメン特攻隊員、火の海になったのに次のシーンでは復興してる町、さんざん助けてくれた特攻隊員がいよいよ特攻しに行くのになぜか突然見送りに行かないとか言い出す主人公、見送りに行かないくせになぜか突然部屋の掃除をしだす主人公、たまたま偶然特攻隊員の自分への手紙を見つける主人公、やっぱり見送りに行きだす主人公etc‥
 

 俳優の演技は良かった、しかし、脚本がクソ。学園祭の演し物レベルだった。

 
しこしこ侍

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