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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のeryuのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

 まず、この平和な世界で生きていられることが幸せだ。好きなことができて、美味しいものが食べられて、大好きな人たち全員といられて繋がれて、夢を追うことができて、そこがまず幸せだ。戦争があった時代に、自分と同じ年や近い年代の人たちが好きなように生きられなかったことを考えると、その時代があってこその今の幸せな世の中だから、感謝もだけど感謝だけではいけない、たくさん考えないといけないんだと思った。今までは怖くて目を背けてしまっていたけれど、少しずつ、理解をしていかないといけないと思う。
 特攻隊員として敵軍に向かう勇気と死ぬ覚悟、周りの声や目を敵にしてでと今ある命を優先して逃げる勇気、愛する人を支えるために生きていく覚悟、どれも同じくらいすごい勇気と覚悟で、自分と変わらない歳の人たちがそれを背負っていたことがすごい。
実際にあったことをその覚悟や勇気を表現する姿からも、彼らを演じるという覚悟を感じた。そして彼らを見送る人たちが悲しさを堪えて、強く笑顔で見送る姿も、その姿から悲しさだけじゃない様々な感情が伝わってきた。
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